紫輝‐シキ‐
あたしがうんうん、と一人で納得していると、
一番奥の扉に着いた。
「はい、愛南ちゃん入って。」
なんだ?ここ。
あたしは凌がドアを開けてくれた部屋に入った。
うわっ!ここだけめちゃくちゃキレイ!!
倉庫内は人がたくさんいて、ごちゃごちゃしてたけど、この部屋だけはキレイに片付いていた。
しかもかなり広くて、真ん中には黒い一人掛け、三人用、二人用のソファが2つ。
その真ん中にはガラステーブルがある。
テレビもあるし、冷蔵庫も…
それに、よく見たらいくつかドアがあるみたい。
へぇ…倉庫ってもっと汚いかと思ってたんだけど…。
そうでもないんだね。