紫輝‐シキ‐




「珍しいな。多樹が自分から女に絡むなんて。」


「駿‐シュン‐…。きっと愛南ちゃんなら駿のことも分け隔てなく接してくれるよ。」


「……ああ。」



凌は、最近この部屋になかった和やかな空気を感じていた。



愛南ちゃんはここにいる全員を穏やかにしてくれている。


やっぱり…連れて来て正解だったかな?



凌はそう思いながら未だ多樹と言い合いを続ける愛南を見ていた。





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