紫輝‐シキ‐
あたしが多樹と耀汰の爆笑に堪え、尚の変な励ましでなんとか理性を保とうと頑張っていると、悠希が急に立ち上がった。
「悠希…?どうしたの?」
「愛南。帰るぞ。」
え?
そう言われて窓の外を見ると、ホントに真っ暗になってた。
時計をみると、10時前。
意外と長く倉庫にいたんだ…。
さっさとドアのほうに歩いていく悠希に置いて行かれないように立ち上がった。
「愛南〜またな。」と尚。
「愛南ちゃんまたね。」と凌。
「愛南ちゃんまた人生ゲームしような。」と耀汰。
惟と名前が分からない人(駿)はチラッとこっちを見た。
「みんな、またね。」
とあたしは笑顔で返し、部屋を出た。