ロマンチックもクソもない





テレビの画面に映っているは、主人公の青年がバラの花束を差し出している。





女はそれを見て男に、自分もプロポーズをしてほしい、と言ったのだ。





「今は逆プロポーズとか言うのもありやねんで」





男は言いたくないのか、女に言わせようとした。





「まず、なんて言えばいいねんな?」



「んー、」





女もなんと言ってほしいかまでは考えていなかったようだ。







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