ロマンチックもクソもない





先に言ったのは女だった。





「毎朝お前の味噌汁を食わしてくれ」





「なんで俺が味噌汁つくらなアカンねや」



「ようあるやん?こんなん」





次は男が言った。





「一緒の名字になるぃ、なりまへんかー?」





「噛むなや(笑)」



「うっさいわ」





その後も、色々なプロポーズの言葉を言い合った。





「君をずっと見ていたい」



「子供つくりましょう」



「私を毎朝起こしてくれませんか」



「お墓に一緒に入ろうぜ!」







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