Time。


私は今学校のステージの上。

入学式の真っ最中。

あぁ~だりぃ~・・・。私の頭の中はこの言葉一言。入学式ってつい、アクビしてしまいそうになるから、焦る。

こんなみんなから見えるトコで大口開いてアクビしてたら恥ずかしいでしょ!?

だから今は我慢中。


そして私の斜め前の視線に入るのは・・・翔。

翔は思いっきりアクビしっぱなし。私は心の中ですげぇ~!勇気あるなって思っていた。


本当に翔って優等生なのかチャラ男なのかわからない。普段は完璧なチャラ男。けど、なんか知らないけど、優等生な一面もある。

・・・って何で私あんな奴の事考えてるんだろう・・・。今自分でもわけがわからなくなった。


現実に引き戻された私は、また翔の事を一回横目で見て、まっすぐ前を見て座った。


どこがいいんだ?!こんな奴・・・ヤバイヤバイ!あたしはバカか!

こう言い聞かせて翔の事を考えるのはやめた。






でも、どっか頭の片隅で翔の事を考えてる自分がいた。
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