Time。

私は翔に携帯のアドを書いたメモ用紙を渡した。



なんか・・・翔と私ってメモのやり取り多くない?!なんか・・・嬉しいんですけど・・・。

私は勝手に顔がりんごのように赤くなっていってる実感があった。

恥ずかしい・・・・////



そんな私に気付いたのか翔が私を突付いてくる。人差し指一本で私の腕を。

そして、誰にも気付かれないよに、私にだけ聞こえるようにこう言った。

「・・・・な~に赤くなってんの?可愛い~!」


な、なにそれ・・・・もっと顔赤くなるじゃん///

今度はりんごどころじゃなくて、ゆでダコみたいになるじゃん!!


こんな事をやってるうちに、あっという間に時間は過ぎていた。この英語の時間先生に気付かれなかったのが奇跡かもしれない。


私は翔にずっとドキドキしていたから、携帯を開いていた事なんて忘れていた。ふと携帯に視線をやると、メールがきていた。

私は少し進んだ携帯小説を保存して、メールを見るため受信ボックスを開いた。メールは2件。

一つは、優。

内容は・・・私の胸をぎゅっと締め付ける内容だった。

【里奈!!

  もうあのナンパ男と話さないって言ったじゃん!!
  裏切るの??!ひどいョ・・・・。】


こんな内容。

今の私にそんな事言われたってもう無理だった。もうこの気持ち・・・止められない。でも私はこの感情を【恋】だとは認めない。



私はもう1件にに目をやった。

【濱田 翔】

携帯のディスプレイにはそう表示されていた。


私は一瞬、心が弾んだ気がした。優からメールがきたときとは違う嬉しさ。

翔からの内容は真面目に見たら恥ずかしい内容だった。


【さとなぁ~好きだぁ~俺と付き合ってくれぇ~愛してるぅ~大好きだぁ~】



・・・なんじゃこりゃ。

私は翔らしいって思った。さっすがナンパ男。こんなチャライメールよく思いつくなぁ。

私ならとてもじゃないけど恥ずかしくて文を打ったとしても、送信ボタンを何時間たっても押せないと思う。

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