Time。
私はそれからず~っとぼーっとしていた。正気を戻したのは優に頭を叩かれたから。
多分優が叩いてくれていなかったら、私はまだ翔の事を考えていただろう。
隣に翔が戻って来たと気付くと恥ずかしくてたまらない。翔が隣にいることが恥ずかしい。近くにいることが恥ずかしい。
・・・・この気持ちって・・・何?
《本当はわかってるくせに・・・》
どこからかこんな声が聞こえる。
でも、もう一方からはこんな甘い囁きが・・・。
《なにを考えてるの?あんな奴の事好きなわけないでしょ?》
私は・・・・どっちなの?
・・・・・・私は・・・・どうすればいいの?
こんなに悩んでも誰かが私に教えてくれるわけじゃない。この答えを知ってるのは私だけ。私しか知らない。
この後の授業でも私はずっと悩んでた。そして・・・やっと答えに気付いた。
私・・・・・。私・・・・・・・・・・・・・・。
翔が好き。
濱田翔が好き。