Time。
キーンコーンカーンコーン
今は下校時間。
私は、部活に入ってるから、まだ学校にいる。私の所属はバレーボール。一応エース。下の後輩には、先輩達がたくさんいる。
その中で1年の私がエースになってしまった。
私は幼稚園からずっとバレーボールで、バレーボール命だった。小学校でもずっとエースだった。
でも、【エース】だからと言って手を抜かなかった私。毎日誰よりも練習して、夜遅くまで一人でスパイク練習してたのを覚えてる。
そこには・・・・優もいた。
「あっ!優の事忘れてた・・・」
私は翔のことを考えすぎて、優のことを今の今まで忘れていた。私はさっき背中を叩かれたことを思い出した。
冷静に考えてみれば、私の後ろは優しかいないのだ。大切な・・・大切な優しかいないのだ。
・・・あぁ・・・・私何してるんだろ・・・・
優のこと無視するなんて最低じゃん。
今自分で考えて、自分がどんなに最低なことをしたかと悔しくてたまらなかった。
《優・・・・本当にごめん・・・・》
私の頭は一瞬にして、翔から優に変わった。
でも、どこかで翔の顔が浮かんでいた。
私の大切な人は2人。翔と優。
私は、【優】じゃなくて、【翔】が最初に出てくることが、優に申し訳なかった。
でも・・・・もしかしたら・・・翔が優を越したのかもしれない。