Time。


キーンコーンカーンコーン


今は下校時間。

私は、部活に入ってるから、まだ学校にいる。私の所属はバレーボール。一応エース。下の後輩には、先輩達がたくさんいる。

その中で1年の私がエースになってしまった。

私は幼稚園からずっとバレーボールで、バレーボール命だった。小学校でもずっとエースだった。

でも、【エース】だからと言って手を抜かなかった私。毎日誰よりも練習して、夜遅くまで一人でスパイク練習してたのを覚えてる。



そこには・・・・優もいた。


「あっ!優の事忘れてた・・・」


私は翔のことを考えすぎて、優のことを今の今まで忘れていた。私はさっき背中を叩かれたことを思い出した。

冷静に考えてみれば、私の後ろは優しかいないのだ。大切な・・・大切な優しかいないのだ。

・・・あぁ・・・・私何してるんだろ・・・・


優のこと無視するなんて最低じゃん。

今自分で考えて、自分がどんなに最低なことをしたかと悔しくてたまらなかった。



《優・・・・本当にごめん・・・・》


私の頭は一瞬にして、翔から優に変わった。

でも、どこかで翔の顔が浮かんでいた。



私の大切な人は2人。翔と優。



私は、【優】じゃなくて、【翔】が最初に出てくることが、優に申し訳なかった。





でも・・・・もしかしたら・・・翔が優を越したのかもしれない。
< 19 / 20 >

この作品をシェア

pagetop