Time。
私達がクラス発表の掲示板に着いた時、誰かが私に声をかけてきた。

「ねぇ!そこのキミ!」

「なんすか?」

私は変な奴だと思って、後ろを見なかった。
でも、ソイツはしつこくて・・・・。

「ねえってば!俺と遊ぼうよ!」

ナンパか・・・。学校でナンパとか、マジ度胸いるなぁ~。

私がそんな事を考えていると、優が、「早く行こう!気持ち悪いよ・・・」って泣きそうな声で言ってきた。


優は小さい頃からこういうのが苦手だった。なんかの誘導とか、ここよろしくねっとか言ってくる奴。よく、チラシ配りとかしてるじゃん?あれ。


だからいつも私が守ってた。

本当に、優といた記憶だけが鮮明に残ってる。


「ねっ!?里奈!早く行こう!」

「行くか!」


私達が行こうとした時、誰かが勢いよく、私の腕を引っ張った。

私が後ろを向いた時、

「俺らのコト無視?ちょっと、冷たいんじゃない?」

さっきのテンションではなく、冷めたような声。

彼が私の腕を掴む力は尋常じゃないくらい、強かった。

「いたっ・・・離してください!」

でも、私は自分でも驚くほど強気な声で彼に言っていた。

「へぇ~強気じゃん・・・まっいいや。一緒のクラスになるといいねぇ~♪」


そう言い残して3人の男達はどこかへ消えていった。

「なんだ?アイツら・・・」



私は、この時思ってもみなかっただろう。

この後彼が私の大切な人になるというコトを・・・・・・。
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