Time。
ガラッ
「ちょりーす・・・・」
教室に入った瞬間、緊張に満ちた空気が漂っていた。
私はその空気を潰すかのように、笑顔で優に話しかけた。
「ねぇ?優!あそこの席じゃない?」
「あっ!う、うん!だね!行こうかぁ!」
優も何かこの空気に緊張してたみたい。多分、私が話しかけるまでボーっとしてたのだろう。声がチョー裏返ってたから。
私の席は1番窓側の列の後ろから2番目。優の席はその後ろ。私的にはチョーラッキー♪
「いや~窓側の席になれてラッキー!後ろ優だし!」
「だね!でも隣空いてるねぇ?誰来るんだろ・・・・」
「さっきのナンパ男だったりして(笑)」
「ちょっと~やめてよ~!」
私達が何も気にせず話していたからか、回りがだんだん知ってる人に話しかけ始めた。
その話題は「彼氏とはどう?」とか「あの子可愛くない?」とか・・・。
そんなくだらない話。
正直私、彼氏できた事ないし。てか告白されても全て断ってきた。だって好きでもない子の返事にOKしてもその子が可哀想じゃない?
私はそんなんで付き合うのは嫌だと思って全て断ってきたんだけど・・・・。周りは私をおかしいって言う。
私にはその理由が理解出来なかった。