未来の旦那様を選びましょ?




―――――――………
――――――………



「きょ、今日は、一体……」


あいつらはいつもうるさい。
でも、いつもより関わってるっていうかなんというか…。




カバンを取りに行こうと
教室に入ろうとしたんだけど……。




「なッ、なんで……」


あたしは壁に隠れ、教室の中を覗く。




自分の席で黙々とグローブを磨いてるあいつ。


野萩咲人……。
(やはぎ・さきと)




「………。」


このまま入って、
気付かれないだろうか…。





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