未来の旦那様を選びましょ?
―――――――………
――――――………
「かいちょーっ!!」
後ろから聞こえてくる声にびっくりし、更にスピードをあげた。
……が。
「つかまえたっ!」
後ろから手を掴み、
無理矢理振り向かせられた。
「ちょっ!!」
「会長ひどいよー…。
僕を見た途端に逃げたでしょ」
葵君は口を尖らせながら言う。
「いっ、いえ…」
…だって………。
これ以上あのグループの奴らと関わると、
あたし、気力がなくなっちゃうよ………。
「途中まで一緒に帰ろっ?」
頭を傾げながら可愛い笑顔をする葵君。
「あっ、あの………」
「帰るだけだからっ♪ねっ?」
…………はぁ……。