未来の旦那様を選びましょ?
「…じゃ、校門のところまで…」
あたしがぶつぶつ言うと、葵君はパァーと顔を輝かせ、
「やった♪」
あたしに近づいたと思ったら、頬っぺたに柔らかい感触がした。
ぬっ、ぬおぉーっ!!!
「会長、お肌プルプルだねっ!プリンみたいだねっ!!」
なっ…なに、ごと…。
「…会長、顔真っ赤…。
そのりんご頬っぺ、
マジ萌えるね!」
…………いっ……
「いやあぁぁあ!!」
頭をぶんぶんふりながら、あたしは全力で走った。