未来の旦那様を選びましょ?
「…咲人きもーい…。何が、するなら俺を想像しろ、だよ…」
葵君はおもいっきり顔をしかめながらそう言った。
「ちっ、いやっ、だからっ、……おっ俺、用事思い出した!」
顔を真っ赤にさせながら自分のカバンを取って、
ドアを勢いよく開け、生徒会室を飛び出した咲人を見て、
あたしと葵君は唖然。
なんだったんだ。
あれは一体。
「…行っちゃったね」
「…そだね」
咲人って、バカだね。
まぁ、前から分かってたけど。
「ところで、リンゴちゃん」
「姫野です」