未来の旦那様を選びましょ?
「…どうした?そんなに俺のこと見つめて」
流騎に顔を覗き込まれて、心臓は大きく波うった。
「なっ、なんでもないです…」
急いで流騎から離れ、席につく。
熱くなった頬っぺたを、手の甲で冷やす。
最近のあたし、
……変なんだ。
なんか、少しずつ、
変わってきてるっていうか…。
自分でもよくわからないけど、何かが変化してるんだ。
「あのさ、もうすぐ夏休みじゃんか。みんなで俺んちの別荘行かないか?」
咲人はあたしの側にきて、そう言った。