王様ライオン☆

告白っ!?



「ふーっ、怖かった」

ヒロトが安堵のため息をもらす。



あれからあたし達は、"金"の髪の毛をした先輩たち2人に連れられて1年生の教室に行った。
幸い、あたしとヒロトは同じクラスだった。
だって遅刻したからなんとなく申し訳ない感じがするじゃん。



それから朝のホームルーム中の今に至る。
担任は身なりなんて気にしないような豪快なかんじの30代くらいのオジサンだった。
その人の話が長くて長くて……
退屈だ。



すでに周りは私語をしてたりと、騒がしい。
あたしは特に話す人もいないからボーっとおとなしくしていた。
ヒロトはもう他の男子と打ち解けてるっぽいな。




「ねーねーっ、きょう遅刻してたでしょ」

そんなことを思ってたら、いきなり前の席の女子に話しかけられた。


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