桃色☆デイズ
「…お前ら何やってんの?」
「…!」
背後から聞こえてきた声に驚き、振り返る少年達。
「なんだ真人か…何って見てわかんねぇ?このブスと遊んでやってんだよ。」
ニヤリと笑いながら私の髪を引っ張る少年。
悲鳴をあげる私。
そんな私達を交互に見る真人。
「真人も交ざれば?」
少年は悪びれた様子もなくそう言い放つ。
「…ねぇ」
「んだよ?」
「その子の何処がブスなの?」
「はぁ?」
「俺はすごく可愛いと思うけどな。」
「!?だっ…だってこいつは‘ガイジン’だぞ!」
予想外のことを言われ、慌てて反論する少年。
「だから?」
「そ、そうだよっ!」
「ふーん…」
「‘ガイジン’の何がいけないの?」
「何って…髪とか目の色とか変じゃん!」
「そうかな?髪だってキラキラしてて綺麗だと思うけど?」
「…………。」
苦虫を噛み潰した様な顔をするいじめっ子達。
ポカンとした顔で真人を見る私。
そんな私ににこにこと笑いかける真人。
…これが私と彼の出会い。そして私が変われたきっかけ。