君を待ってた。

ひとつひとつの動作に惹かれる。

私が見ているのは部員同士の練習試合のようなもの。
ちょうど1年生同士でやっている。
タイマーはあと1分だった。


パンッ


ボールが弾かれた。

弾いたプレイヤーはそのボールをすぐに引き寄せ、ゴールにドリブルしていく。
ディフェンスがいるのもお構いなし。
パワープレーとまでは言えないけど、まっすぐにボールをゴールまで持っていく。

速い。




そして味方にパス・・・


誰もがそう思った。
そこからはスローに見えた。


パスと見せかけてそのままシュート!

パスだとディフェンスが寄った隙のシュートは綺麗にゴールに入った。

あのドリブル
あのシュートのタッチ

そして振り返った・・・。




やっぱり、りくじゃん。



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