君を待ってた。

教室の黒板には先生が力強く【一期一会】とだけ書いていた。

今思えばいろんな事が3年間あったなぁ…。

そう思うと涙もろくない私でも涙が溢れてくるよ。


「南部 佳奈〜〜〜!」

私の名前を呼びながらこっちに来たのは絵梨。

「なんでフルネームなのさぁ…。」

まったく、絵梨の顔をみると泣けてくるでしょ…。

「だって…高校別だし、もう会えないかも……。」
「死ぬんじゃないんだからさぁ…!」
必死に笑おうにも笑えず。
顔が歪んでるだけ。

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