君を待ってた。
「…なぁ。」

「へ?」

いきなり後ろから肩を触られた。
だいぶ間抜け顔だったと思うと恥ずかしい…。


絵梨はその様子に気がついてそっと私から離れた。

「り、りく?」
結城 りく。
3年間バスケ部で活躍し、何気にルックスもある。 背は高いし…。


私のひそかに好きな人。
「あのさ、真面目な話なんだけど…。」

「なしたの?」

いつもは意地悪ばっかりのやつが今日は真面目なのか。
いや、今日だから真面目なのか…。

「…ねぇ、なに?」



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