いちごいちえ


なに??話って…



「どうしたの?」



わざと明るい声で話しかけてみる。



本当は今すぐにでも泣き出したい気分だ。


「ねぇ…なんか言ってよ…」



「俺ら…別れよ…」



………えっ………



今…なんて………



別れるって誰と誰が…



わたしたちが…?
うそ……うそでしょ……



「どうして!!そんなのうそでしょ!!!急に変だよ!おかしいよ!!ありえない!!最低……ばかっ!」



自分でも何言ってるか分からない……



だけど何か叫んてないとおかしくなりそうだった……



「うそ……うそって言ってよ…」



目の前がぼやけてきた。



次第に龍亮の顔が見えなくなり、大粒の涙が頬をぬらした…
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