いちごいちえ


放課後、わたしはまた屋上に来ていた。



屋上から見る景色はとてもきれい。
だからとても落ち着くんだ………



でもそこからはグラウンドも見える。
サッカー部が練習している…
ということは龍亮もいる。



その姿を見ることは許されない。



そう思ったらまた涙がでてきた。



忘れるって決めたのに…こんなんじゃいつまでたっても前に進めない……



「…泣いてんの?」



< 15 / 20 >

この作品をシェア

pagetop