いちごいちえ




「あっ!美鈴。またいたんだ。」



「うん、課題が残ってて…」



「優も?今帰り?」



「うん。一緒に帰ろ!!」



「もちろん!!」



そうだ…美鈴にあの人のこと話してみよ…


「ねぇ美鈴?わたしさっきまた屋上行ってたんだ。」



「うん。」



「そしたらねホントに変な人に会ったの」


わたしは美鈴に話した。



グラウンドが見えて、サッカー部を思い出して、また泣いてたこと。
そしたら男の人が来て汚い顔って言われたこと。
実はその人とは入学式にも会ったこと。



「……あぁ…それ…たぶん大久保先輩だ…」



「大久保……」



「うん」



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