いちごいちえ
「龍亮!」
「おぅ!大丈夫だったか?」
「うん。友達できた♪今度紹介してもいい?」
「いいに決まってんじゃん」
今日は入学式だから、記念に龍亮と遊びに行こって思ったけど今日から部活って言われた……
特待生って大変だなぁ…
初日から部活かぁ…
どうしようかなぁ…
1人で帰る?
それはそれで寂しいし、
学校の見学でもしてみたいな。
そう思ったわたしは、
校門に向かいかけた足を止め、校舎の中に戻った。
屋上とか行けるかな?
わたしたちの中学は行けなかった。
屋上へ続く階段を1段ずつ上がって行く。
「あった!!」
重そうな扉を開くと壮大な空が目の前に広がった。