− 夏色模様 −




でも、長時間。 いっくんをヒザに乗せていると、足がしびれてくるわけで……。

ヒザから頭を抜き取った。


「うぅ、痛い……」


いっくんっていつもこんなにしびれるくらいあたしを乗せてくれていたの?

なんだか…… 悪いことしちゃっていたな。


いまだに眠り続けるいっくんに布団を掛けて。

部屋のカーテンを閉めた。


ボーッと眺めていても、一向に目を覚まさない。


だから、かな?


部屋の電気を消して、いっくんの布団に潜り込んだ。


別に、いっくんが起きる前にあたしが部屋を抜け出せば、バレ無いことだし。

なんとなく、いっくんの傍を離れたく無い……。


いっくんに寄り添うように、眠りについた。




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