− 夏色模様 −

2日目⇒ お説教。





「んで、まお。 どーして、俺と寝ているわけ?」


ただいま、時刻は午前5時前。


いっくんとあたし。

向き合うように、布団に座っている。


「俺、言ったよな? “5分経ったら起こせ”って」


「はい…… 言いました」


朝に弱いあたしが起きれるはずもなく、見事。

いっくんの部屋に泊まって行ったのがバレた。


「ったく、夜中は布団もしっかり掛けずに寝て……。 寝るならそれ相当な格好して寝ないとダメだろーがっ」


…… なんか、怒る場所違くない?

普通、泊まって行ったところを怒るはずなのに。


あたしがちゃんと布団を掛けない所を怒っている。


それより……。 起きたばかりで気づかなかったけど。

あたしには、毛布が掛かっていた。

昨夜はいっくんの布団に潜り込んだだけだったから何も自分には掛けなかったはずだったんだけど……。




< 103 / 300 >

この作品をシェア

pagetop