− 夏色模様 −
2日目⇒ 真っ白いタオル。
朝の優しい心地好い空気を堪能して……。
「んーーっっ! 空が青い」
今日のあたしのお仕事は……。 部員たちの使ったタオル干しから始まる。
洗濯機で何度も回して、庭に運ぶ。
水分を大量に含んでいるタオルは…… 重い。
1回で、1コしか持てないあたしは、何度も洗濯機と庭の往復をする。
「あっ、木下先輩っ」
「――― ??」
この子……。 誰だろう。
部員であるのは確かなんだろうけど……。
名前がわからない。
前髪を赤いゴムで縛っている。
特徴といったら、これくらいかな?
「タオル、干しているんスか?」
「うん、重くて大変で……」
「女の人にこれは大変ですって。 俺が少し手伝いますよ」
本当!?
結構カゴが重くて、腕がダルかったんだよね。
…… あっ、でも。