− 夏色模様 −
2日目⇒ …… 好きって?
タオルも無事に干し終わり……。 あたしも体育館に合流する。
あっ! 優ちゃんと陽太くん、発見!
「優ちゃん、陽太くんっ」
二人はあたしを笑顔で迎えてくれた。
今日の優ちゃんは、いつもと一緒。
陽太くんの前だけみせる、甘い顔をしている。
そうだ!! ちゃんと報告しておかないと。
「タオル干すのね、バスケ部の人に手伝ってもらったの」
「???」
二人の表情が、少し曇った。
…… あたし、なにか悪いことでも言った?
もしかして、手伝っていたから練習に“彼”が遅れちゃったのかな?
「まお、終わったのか」
いっくんがやってきた。
どうやら、3年生のうちらは休憩みたいだ。
1、2年生はみんな練習中っぽいからね。
「まおちゃん……」
陽太くんが、さっきの曇った表情を見せることなく、あたしに話し掛けてきた。