− 夏色模様 −
3日目⇒ ゼリーとプリン。
コンビニに後にして、二人で並んでゆっくり歩く。
遠くから、波の音が聞こえる。
「ゼリーとか、どこで食うか?」
「部屋でいいよー」
場所はこだわらない。 食べられるなら、どこでもいい。
「あぁ、いっくんの部屋にしようよ!」
いっくんの部屋の隣はたしか、平本先生。 だから、お茶と水を渡してからいっくんの部屋に行けばいい!
ナイスアイディア!
…… だと、思ったんだけど。
「俺の部屋はダメだな。 食うならまおの部屋」
えぇー、どうしてっ! どこで食べたって変わらないよ。
食べられるなら、本当にどこでもいい。
「俺の部屋だと、見えちまうんだよ。 …… 花火、やっているとこが」
「――― ッッ」