− 夏色模様 −
4日目⇒ いってきます。
「優ちゃーん、行ってきまーす」
朝ごはんを食べて、それからはみんな別行動。
もちろん、あたしはいっくんと。
見送る優ちゃんに手を振り、少し先を歩くいっくんの背中を追い掛ける。
昨日は暗かった場所を今日はいっくんと並んで歩く。
「水族館までどうやっていくの?」
「バス。 なんか、無料の直行バスがあるみたいだぞ」
「ふーん」
コンビニを過ぎると、そこはお土産屋さんなどがたくさん立ち並ぶ。
そこを少し行くと…… バス停がある。
どうやらここからバスが出るみたい。
バスに乗り込み数十分……。
「ついたー!」
無料バス…… と言うこともあり、車内は混んでいたけど、いっくんの少しだけ体を預けていた。
左手でいっくんが抱きしめてくれていたから、立っていても全然怖くなかった。