− 夏色模様 −




「皆さんも知っているとは思いますが、桐谷くんと前田くんが来てくれています」


なにが起こっているかわからない俺らは、平本先生の言葉に耳を傾ける。


「毎年恒例の夏合宿ですが、皆さんも知っている通り、顧問の先生は“私用”で参加することができません」


“私用”ではなく、ただの“ぎっくり腰”


「その顧問の変わりに、先生の隣にいる桐谷くんと前田くんが夏合宿に参加して、みなさんの指導してくれます」


それは、願ってもいないチャンスが舞い込んできた。


桐谷先輩と前田先輩からバスケを教えてもらえるなんて、それは夢のような話しだ。


桐谷先輩は、バスケの推薦が大学から来るくらいバスケはうまい。

前田先輩だって、桐谷先輩に負けないくらいのプレーをする。


やっべー、今から楽しみでしょーがねーや。




< 195 / 300 >

この作品をシェア

pagetop