− 夏色模様 −

1日目⇒ 眠り姫な彼女。





――― 合宿当日。


朝は、学校に集合する。 前田先輩の横には…… 木下先輩が立っている。


もちろん、木下先輩の存在を知らない部員には、前田先輩と木下先輩のショットには、興味をそそられるらしい。


「あれが、木下先輩か?」


「なんか、カワイイな」


悩殺スマイルを持つ木下先輩は、一躍部員たちのアイドルだ。


「みなさーん、揃ってますか?」


平本先生が集合を掛けた。


平本先生の横には、桐谷先輩・愛川先輩・前田先輩・木下先輩って順に並んでいる。


軽く自己紹介が始まった。


「初めまして、木下 まお(キノシタ・マオ)です。
えーっと…… 迷惑掛けないように、頑張ります。
…… よろしくお願いします」


緊張気味に話す木下先輩は、少し小さくなっている。


やっべー、かわいいわ。 小さく笑うその姿は、まさに“天使”だ。




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