− 夏色模様 −

4日目⇒ 大好き。





早めにお昼を食べ終え……。

海にやってきた。


海水浴場から、離れているせいか……。 人がほとんどいない。


たまに、あたしたちのようなカップルとか…… 親子連れが歩いている程度。


潮風にのって、海水浴場からの楽しそうな声が運ばれてくる。


陽太と手を繋いで、砂浜の上を歩く。



「ちょっと休むか?」


「うん」


砂に足をとられて、歩きづらい。


砂の上に陽太と腰を下ろす。


「んーーっ! 疲れた」


「ずっと歩いていたからな」


あと数時間で、あたしたちは学校に戻ることになる。

この休み中……。

正直、陽太と会う時間はほとんど無い。


陽太は顧問の変わりに、バスケの練習に付きっ切り。


あたしはあたしで、夏期講習が待っている。




< 69 / 300 >

この作品をシェア

pagetop