− 夏色模様 −
4日目⇒ 大好き。
早めにお昼を食べ終え……。
海にやってきた。
海水浴場から、離れているせいか……。 人がほとんどいない。
たまに、あたしたちのようなカップルとか…… 親子連れが歩いている程度。
潮風にのって、海水浴場からの楽しそうな声が運ばれてくる。
陽太と手を繋いで、砂浜の上を歩く。
「ちょっと休むか?」
「うん」
砂に足をとられて、歩きづらい。
砂の上に陽太と腰を下ろす。
「んーーっ! 疲れた」
「ずっと歩いていたからな」
あと数時間で、あたしたちは学校に戻ることになる。
この休み中……。
正直、陽太と会う時間はほとんど無い。
陽太は顧問の変わりに、バスケの練習に付きっ切り。
あたしはあたしで、夏期講習が待っている。