どんなにあなたを想っても


『いち、に、さん、しっ』


調理室の窓から見えるグラウンドで、
野球部が掛け声とともに体を慣らしている


思わず窓際に駆け寄り目を凝らすと、


「あ、いた。」


そこには彼がいた。


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