はつこい
学校行ってすぐバカ兄貴見つけた。


兄貴達って顔いいから目立ってるなー。
あたしと違って…


「よう!バカ2人」


「誰がバカ何ですか?」


幸兄って思ったけど人違いかな?


「すみません。人違いでした」


何だか周りからの視線が痛かったからすぐに退散する事にした。



「瑞希?」


今、呼ばれたよね!?


「まじ?瑞希!?」


振り返ると2人が言い争っていた。



「やっぱ聖はわかってるなー。それに比べて幸兄は…」



わざとらしく大きくため息をついた。

「うっ…悪ぃ瑞希…」


「てか、幸兄ってそんなキャラだっけ?」


「ちげーよ。王子様キャラにしろってお袋が」


「俺はクール系だってさ」


「ふーん」


「瑞希ー。俺の事は聖兄って言ってくれねーの?」



「だって聖兄って言いにくいし…。」



「幸哉だけ…」



あーもー!!
いじけんなよ!


「ごめんね?お兄ちゃん」


「「/////!!」」


これすると2人共機嫌直すんだよねー。
なんでだろ?


「許す…///」


よかったよかった。


「あ、理事長室いいのか?」


「ヤバい!!忘れてた!!」






「なぁ幸哉?」

「んぁ?」

「何で瑞希いんだ?」

「知るか」

「だよなー。てか、あれ似合ってなかった?」

「あぁ…最後の『お兄ちゃん』はヤバかった…///」

「だよなー。上目遣いは禁止だろ?///」

「男装してても可愛いな」

「あれ、かっこいいにも入るよな?」

「「//////」」


何も知らない周りは急に頬を赤らめた2人を不思議な目で見ていた










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