moon night

しかし、涙目で迫ってくる男に何も言えなかった。

「僕はお腹すいて仕方なく鼠の血を飲んだんだぞ!!病気になったらどうすんだよ!!」

そんなの私の知ったことではない。

溜め息をつきながら目を逸らす。

その態度が気に入らなかったのか、肩を勢いよく押された。

やべえ、倒れる。

案の定固いコンクリートの上に倒れ込んだ。

背中痛っ!?

かろうじて頭を打ちつけなかったが、背中がものっ凄く痛かった。

その上にアルビオンは乗っかる。

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