青柳高校生徒会補助役員!!〜下〜
オレは楢井さんの案内で、居間の前まで来た。
目の前には古臭い薄っぺらい障子戸が一枚。
橘:
(この中に……[松戸孝治]がいるのか……!!??)
楢井さんは入り口に正座して、少し戸を開けて中にいる人物に言った。
楢井:
「松戸先生〜♪お客様がお見えですよ〜♪」
すると……
部屋の中から低音の効いた声が帰ってきた。
声の主は、恐らく[松戸孝治]であろう。
松戸:
「誰だ……??」
楢井:
「京介くんです♪」
松戸:
「……そうか……」
中から聞こえる声は、恐らく[松戸孝治]のものだろう。
松戸:
「千秋……お茶を入れて差し上げなさい……」
楢井:
「承知致しました♪」
そう言って楢井さんは障子戸を閉め、スッと立ち上がった。
楢井:
「中へどうぞ〜♪松戸先生がお会いしてくださるそうです♪」
橘:
「はい………」
楢井さんは笑顔でペコッと一礼して、台所の方へ入っていった。
橘:
「……………」
松戸:
「……京介……??」
橘:
「ッ!!!!!?????」
障子戸の奥からオレを呼ぶ声――………