青柳高校生徒会補助役員!!〜下〜


それから10分くらい時間が経過し、梨木さんも少し落ち着いたようで、目を真っ赤にしつつも泣き止んでくれた。




梨木:
「ごめんね…………いきなり泣いたりして………」

橘:
「いえ………大丈夫です………」


少し焦って対応に困ってはいたが…………


橘:
「あの…………梨木さん…………????」

梨木:
「何………??」





橘:
「その…………オレの…………[本当の両親]について…………知っていることないですか…………????」


正直、[今]の両親が本当の親じゃないとすれば…………

そっちも気になるが…………


梨木:
「…………ごめんね…………私はわからないや…………」

橘:
「そうですか…………」

梨木:
「っと言うより、多分誰にもわからないだよ………………例え松戸先生にだって……………[聖光院生]はみんな、物心が付く前から『聖光院』に預けられていたから………………」

橘:
「……………」

梨木:
「だから[聖光院生]のみんなは、本当の両親を知らないんだ……………」







梨木:
「私以外は…………」

橘:
「えっ………??」
< 177 / 943 >

この作品をシェア

pagetop