青柳高校生徒会補助役員!!〜下〜
それから10分くらい時間が経過し、梨木さんも少し落ち着いたようで、目を真っ赤にしつつも泣き止んでくれた。
梨木:
「ごめんね…………いきなり泣いたりして………」
橘:
「いえ………大丈夫です………」
少し焦って対応に困ってはいたが…………
橘:
「あの…………梨木さん…………????」
梨木:
「何………??」
橘:
「その…………オレの…………[本当の両親]について…………知っていることないですか…………????」
正直、[今]の両親が本当の親じゃないとすれば…………
そっちも気になるが…………
梨木:
「…………ごめんね…………私はわからないや…………」
橘:
「そうですか…………」
梨木:
「っと言うより、多分誰にもわからないだよ………………例え松戸先生にだって……………[聖光院生]はみんな、物心が付く前から『聖光院』に預けられていたから………………」
橘:
「……………」
梨木:
「だから[聖光院生]のみんなは、本当の両親を知らないんだ……………」
梨木:
「私以外は…………」
橘:
「えっ………??」