青柳高校生徒会補助役員!!〜下〜


榊原:
「目で見るもの………耳から聞こえてくるもの………頭から湧いて出てくる直感………それら全てを情報化して、何でもかんでも[理解]しちまう………俺は………子供の頃からそうだった…………」

橘:
「……………」



榊原:
「……人間ってのは汚い生き物だ……人間関係にしたって、殆どが上辺だけで、本心から相手を信用することなんて出来やしない………人間は無意識の内に自分の汚い部分を隠しちまうんだ………」

橘:
「……………」



榊原:
「だが俺には分かる………分かっちまう………分かりたくなくてもなぁ…………どんなに目を瞑っても………どんなに耳を塞いでも………[頭]が勝手に人間の[汚い部分]を俺に分からせてくるんだよ………」

橘:
「……………」



榊原:
「俺は変わり者だ………どうしてこんな力があんのか何て分からねー………ただ………俺は[普通]じゃないってことは分かってる………」

橘:
「……………」























































榊原:
「だから俺は……いつも『孤独』だった………」

橘:
「ッ……!!??」

榊原:
「俺が他人を完璧に理解することが出来ても……誰も俺を理解してくれない………子供の頃は、随分それで悩まされたもんだ………」
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