青柳高校生徒会補助役員!!〜下〜
悪夢
(橘SIDE)
榊原さんからある程度の話を聞き終え、オレは寮に戻った…………
榊原さんはと言うと、「やることがある」と言って、何やら学校に残るみたいだった……………
オレは1人、自室でさっき聞いた話のことを考えていた……………
橘:
「……………」
今思えば……………今まで桜庭は、どんな思いをしながら学校生活を送っていたんだろうか…………????
半年ほど前に姉に先立だれ、相当苦しい思いをしていたんだろう………………
なのにアイツは………………………不穏な表情1つ見せずに………………学校生活を送ってた……………
普通に登校して………………普通に授業を受け………………普通に笑って………………普通に…………………………
いや……………もしかしたら、[普通]なんかじゃなかったのかもしれない………………
アイツは辛い気持ちを押し殺しながら、一番身近にいたオレにすら悟られないくらいに負の感情を押し殺して………………今日まで過ごしていたのかもしれない………………
橘:
「……………」
なんか…………………色んな意味で…………………アイツらしくないよな……………………
オレの知っている[桜庭 遼]は………………弱々しくて………………恥ずかしがりなクセに強がりで………………妙な所で律儀で………………………………………
橘:
「……………」
何だってんだ…………????
クソッ…………