青柳高校生徒会補助役員!!〜下〜
高鳴る心臓を無理やり心中に押さえつけながらも、やっとの想いで目的地である[桜庭の部屋]に着いた。
橘:
(ふぅー……)
桜庭:
「……入っていいよ……」
橘:
「あぁ………」
オレは桜庭に言われるままに部屋の中へと足を忍ばせていった。
当たり前だが、室内は真っ暗なのでよく見えない。
とは言え、一度はここに入った(←一夜を過ごした)ので部屋の配置はある程度、頭には入っているが……
桜庭:
「あ……ごめん……今、電気つけるから………」
橘:
「あぁ………」
桜庭は部屋の中央にぶら下がった紐を引っ張り、部屋に明かりが灯った。
橘:
(ッ……眩しいな……)
さっきまで暗い廊下を歩いていたもんで、スッカリ目が慣れちまっていた。
明かりがつき、初めて部屋全体の様子を確認できた――………
桜庭:
「……………」
そして――………
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