青柳高校生徒会補助役員!!〜下〜
話は現実に戻ると同時に、オレは桜庭の慌てふためく様子を見て少し安心した。
少なくとも、この反応から桜庭が決して[深い意味]でオレを呼び出したワケじゃないと確証できた。
橘:
(そう言えば、オレはこの前は布団で寝たしな……)
桜庭:
「ご……ごめん……////橘……今、布団用意するから……」
橘:
「ッ……!!??別に構わねーよ……布団なんかいらねーから……床で寝る……」
桜庭:
「でもっ……」
橘:
「いいっつーの……やたらに家の中動き回って、お前の家族を起こすワケにはいかないだろう……??」
起きて困るのはオレだからな……
桜庭:
「ごめんね……////何も用意してなくって……////」
橘:
「まぁ……せめて準備ぐらいはしてもらいたかったが……」
桜庭:
「……ごめんっ……」
桜庭:
「私ただ……どうしても橘と会いたかったから……////」
橘:
「ッ――………」
今のは聞かなかったことにしよう。
オレの知ってる[桜庭 遼]はこんなことを言う奴ではなかったはずだ。
……うん……
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