青柳高校生徒会補助役員!!〜下〜
栗沢は苛立っているようだった。
まぁ、朝っぱらから公園に呼び出され、呼び出した本人がなかなか話を切り出して来ないんだ。
気持ちは分からんでもないが……
それに痺れを切らしたのか、栗沢は少し舌打ちをして口を開いた。
栗沢:
「昨夜のことは聞いたよ橘……」
橘:
「……………」
栗沢:
「[桜庭 遼]を使ってのアイツらへの復讐……失敗に終わったらしいな……」
[使って]という言い方から分かるが、やはりコイツは桜庭のことをただの“道具”の様にしか思っていないようだ。
栗沢はコイツの顔を一瞥すると、今度は愚痴を言うかのような憎らしい口調で毒を吐いた。
栗沢:
「はぁ……全く期待ハズレも良いところだ……」
橘:
「……………」
栗沢:
「桜庭は私と同じように復讐を心から望んでいると思ったんだがなぁ……何とも……つまらない結果に終わらせてくれたじゃないか……」
橘:
「……………」
栗沢:
「結局、あの女にとっても、『明』はその程度の存在だったと言うワケだ……使えない……役立たずが……」
橘:
「……………」
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