青柳高校生徒会補助役員!!〜下〜
さて、オレはこの後どうするべきか……??
時刻はAM/5:30。
桜庭が言うには、オレを泊めた両親には秘密らしい。
ヘタにこの家に居座るのはマズいだろう。
何せ、今日は水曜日。
オレと桜庭は創立記念日で休みだから良いが、その他大勢にとっては、一般的な平日に過ぎない……
橘:
(桜庭の両親が起きる前に、さっさとお暇するか……)
オレは立ち上がり、最後にもう一度だけ桜庭に目を移した。
桜庭:
「スゥ……スゥ……」
橘:
「……………」
顔の傷……
桜庭の両親は、このことをちゃんと理解しているのか……??
まさか本当に猫に引っかかれたワケではあるまい。
橘:
(まさか……家庭内暴力[ドメスティックバイオレンス]……!!??)
……などと、一瞬血迷った考えが頭を巡ったが、すぐにそれはないと判断できた……
何せ、[あの]母親だからな……
そればっかりは心配ないだろう。
オレはぐっすりと熟睡している桜庭を1人残し、部屋を後にした―――…………