青柳高校生徒会補助役員!!〜下〜


手に取ってみれば、何やら激しくデジャブを感じる茶色い封筒。


橘:
(これは……!!!!)


封を開けてみると、予想通り三つ折りになった白い紙が一枚、中に押し込ましていた。


橘:
(今度は何だ……!!??)



























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橘 京介へ

お前は今、大きな岐路に立っている。道は2つに1つ。

1つは“真実”から眼を背け、これまで通りの日常を過ごす道。しかし、こちらの道は困難こそあらねど、全てが元通りになる保障はどこにもない。

もう1つは“真実”を追求し続ける道。こちらの道は間違いなく、お前のこれまでの日常を大きく揺るがす結果に繋がるだろう。全てを犠牲にする覚悟の上で、最後まで眼を逸らさずに“真実”と向き合わなければならない。


どちらの道を選ぶかはお前次第。だが、どちらの道も行き着く先が同じにならない保障はない。だから俺は、お前には[後者]を選んでくれることを願っている。

お前に“真実”を受け止めるだけの覚悟があるか……??


[前者]の道を選ぶなら、お前は今日の休日を普通の高校生として過ごせばいい。

[後者]の道を選ぶなら、お前に“真実”を掴み取るための最大の手がかりを与えよう。俺の部屋の郵便受けに、その手がかり入っている。






それを使うかどうかはお前次第。


柚川直哉より


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