青柳高校生徒会補助役員!!〜下〜
お姉ちゃんのいる和室の前まで着いたのだが―――…………
桜庭:
「ッ………????」
そこで………
樫家先輩の足が止まった………
樫家:
「桜庭………」
桜庭:
「樫家先輩………??」
樫家:
「俺に会う価値があるか………??」
桜庭:
「えっ……??」
目の前の樫家先輩に………
普段の威圧的な雰囲気は全くなかった………
悲しそうな目…………
でもきっと、それだけじゃない…………
きっと…………
樫家先輩も恐いんだ…………
お姉ちゃんを守れなかった…………
死に至らしめてしまった罪悪感…………
今、ソレと一番向き合わなきゃならないんだ――………
樫家:
「こんな俺に…………明に会わせる顔があると思うのか………??」
桜庭:
「……………」
桜庭:
「きっと………お姉ちゃんが一番望んでいます…………」
樫家:
「………本当に思うか………??」
桜庭:
「断言します………」
樫家:
「…………分かった…………」
――――……………