《O2》‐simple street‐

《バッ》
あたしは手をはらって背中を向けた。

「ごめ「いい・・・。」

「男やと思ったわ!」

「・・・女のかっこうしてるとなめられるから嫌なんだ。」

あたしは乱れたシャツを正した。

「わかる!!俺もさあ〜女みたいな顔してるからようなめられるねん!整形したいくらいやわ!」
と美少年は言って笑った。
「えっ!!整形するのっ!?」

驚いてとっさに大きい声を出してしまった。

美少年も驚いたみたいで、
「びっくりするやんかァ!!アハハハハッ」


この時間から、あたしのもつれていたヒモはゆっくりと解かれ始めていたんだ。
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