夜獣3-Sleeping Land-
銭湯前で、再び男と出会う。
「おお、昨日ぶりやんけ」
男の隣には、着物姿の少し赤みがかった髪の色の女がいた。
「あら、ラヴィヌス、お久しぶりです事」
知り合い、か。
待て、ラヴィヌスだと?
「あなたは」
渚を見ると、驚きようが尋常ではない。
僕は、渚の前に出る。
「だから、昨日から言ってるやろ。あんたが攻撃せえへんかったら、こっちも攻撃せえへん。穏便に行きたいわけや」
「お前の事は解った。だが、後ろの女は何者だ?」
再び渚が驚いたという事は、因縁とは別の相手だろう。
「あなた、私の名前を聞く前に、自分の名前も名乗らないのはご無礼じゃなくって?」
妙な威圧感が漂っている。
「神崎耕一」
「耕一さん、ね。ふふ、ふふふ、ははははははは!」
狂ったように、笑い出す。
「何が、おかしい?」
「あなたが自分の母親と交わっているから、可笑しくて可笑しくて」
「母親?」
女の行った台詞がよく解らない。
「ラヴィヌスはさぞ気分がいいでしょうねえ。愛する息子と交わる事が出来たのですから」
渚を見ると、俯いているようだ。
事情はある。
だが、着物の女を見ていると、気分が悪くなってくる。
「渚が母親だろうがどうでもいい。お前は、何者だ?」
「あら、失礼しました。私、夏川山女(なつかわやまめ)と申します。本名は、デザイア、ラヴィヌスとは同郷なんですのよ」
「おお、昨日ぶりやんけ」
男の隣には、着物姿の少し赤みがかった髪の色の女がいた。
「あら、ラヴィヌス、お久しぶりです事」
知り合い、か。
待て、ラヴィヌスだと?
「あなたは」
渚を見ると、驚きようが尋常ではない。
僕は、渚の前に出る。
「だから、昨日から言ってるやろ。あんたが攻撃せえへんかったら、こっちも攻撃せえへん。穏便に行きたいわけや」
「お前の事は解った。だが、後ろの女は何者だ?」
再び渚が驚いたという事は、因縁とは別の相手だろう。
「あなた、私の名前を聞く前に、自分の名前も名乗らないのはご無礼じゃなくって?」
妙な威圧感が漂っている。
「神崎耕一」
「耕一さん、ね。ふふ、ふふふ、ははははははは!」
狂ったように、笑い出す。
「何が、おかしい?」
「あなたが自分の母親と交わっているから、可笑しくて可笑しくて」
「母親?」
女の行った台詞がよく解らない。
「ラヴィヌスはさぞ気分がいいでしょうねえ。愛する息子と交わる事が出来たのですから」
渚を見ると、俯いているようだ。
事情はある。
だが、着物の女を見ていると、気分が悪くなってくる。
「渚が母親だろうがどうでもいい。お前は、何者だ?」
「あら、失礼しました。私、夏川山女(なつかわやまめ)と申します。本名は、デザイア、ラヴィヌスとは同郷なんですのよ」