夜獣3-Sleeping Land-
「今更、何をしにきた?」
「そんな怖い顔じゃお話になる気も起きませんわ」
「聞く気はない」
僕の目的は他の異星人ではない。
乾龍一という爆弾魔だ。
渚が母親であろうが、異星人が何の目的で地球にこようが、どうでもいい。
渚は必要なパートナーである事は間違いない。
黙っている事は多いがな。
「随分と、他の事に興味がないですのね」
「お前の話は、事実であろうがなかろうが下らない。話したければ犬にでも語っていろ」
事実は、乾が夕子を殺したという事だけで十分だ。
「無礼、下品、極まりないですわ」
「まあまあ、山女さん、彼はああいってるけど、本当は知りたいんやって」
「そうかしら」
「耕一さん、また後日、話に行くわ」
山女を宥めながら、男は闇の中に消えていった。
「下らない」
「耕一さん、あの」
落ち込んだ顔が、見える。
今まで隠していた事がばれたのだから、気落ちするのは当然か。
「何だ?」
「私、は」
「僕の母親か」
「はい」
「ならば、家にいた母親は何者だ?」
「彼女は、私の子孫であり、知り合いです」
「今までの環境が、偽者だったという事か」
「いえ、あなたの家族は、彼等で、間違いありません」
「だが、お前は僕の母親なんだろう?」
「そんな怖い顔じゃお話になる気も起きませんわ」
「聞く気はない」
僕の目的は他の異星人ではない。
乾龍一という爆弾魔だ。
渚が母親であろうが、異星人が何の目的で地球にこようが、どうでもいい。
渚は必要なパートナーである事は間違いない。
黙っている事は多いがな。
「随分と、他の事に興味がないですのね」
「お前の話は、事実であろうがなかろうが下らない。話したければ犬にでも語っていろ」
事実は、乾が夕子を殺したという事だけで十分だ。
「無礼、下品、極まりないですわ」
「まあまあ、山女さん、彼はああいってるけど、本当は知りたいんやって」
「そうかしら」
「耕一さん、また後日、話に行くわ」
山女を宥めながら、男は闇の中に消えていった。
「下らない」
「耕一さん、あの」
落ち込んだ顔が、見える。
今まで隠していた事がばれたのだから、気落ちするのは当然か。
「何だ?」
「私、は」
「僕の母親か」
「はい」
「ならば、家にいた母親は何者だ?」
「彼女は、私の子孫であり、知り合いです」
「今までの環境が、偽者だったという事か」
「いえ、あなたの家族は、彼等で、間違いありません」
「だが、お前は僕の母親なんだろう?」